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Pentaxのデジタル一眼K100Dや他の銀塩カメラ、そして中判カメラを使った写真のブログです
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遅くなりましたが、続きです。これは近所に禅寺があるのですが、その境内で撮ったものです。元のポジの色居合いは、手前に赤い色のものがあってそれの反射で少し赤みを帯びているのが何とも良い雰囲気なのですが、画像ではそれがう完全にはうまく出ませんでした。最近どうもお地蔵さんに円があるようです。

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こういうモノトーンで微妙に色が付いているのは好きですね。近くの公園で、雨のあとの水の残りです。
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昨年末に入手したMEですが、モルトがダメになっていることに気がつきました。まあ古いカメラの場合はモルトがダメになっていることが多いのです。これもモルトの素材をYahooで売っている人がいましたので、1000円で購入しました。自分で交換するわけですが、こういった作業は馴れているので不時に終わりましたが、最近近いところが見えにくいので(老眼(笑)・・・)、すこしやりづらかったですが。

IMGP0978.jpgIMGP0975.jpg

それで使う準備が出来たわけですが、こうやっていろいろいじっているうちに気がついたのですが、AE動作のときにファインダー内のLEDは常に光の明るさに反応して好調なのですが、まれにシャッター速度がLEDで表示された早さで落ちません。このMEは機械的には1/1000秒のシャッターで、電磁的にそれを遅くして他のスピードを出しているのですが、たまに1/1000秒で切れてしまうことがあります。どうも、どこか電気系の接触が悪い感じです。起こる時は起こるし、起こらないときは全然起こらないし。頻度としてはあまり多くないので、とりあえずこの状態でネガのフィルムを入れて、お正月のファイミリー写真を撮りました。結果は、非常に良好でした。ただ、このままポジを入れて撮影するのはどうも気が進みません。もちろん、プロの修理に出すことも可能ですが、1.5万円ほどかかると言うことで、お金もないので(笑)、すこし躊躇していました。
MEは質感も気に入りましたが、ファインダーも大きな特徴を持っています。ファインダーの倍率が0.97倍と非常に1に近いのですね。これは50㎜レンズをつけたときに、実際に裸眼で被写体を見た大きさと同じに見えると言うことです。また、同時にファインダーの像がとても広いということですね。これが一体どのぐらい違うのかというのを実際にコンデジで写真にしてみました。

K100Dの視野倍率は0.85倍で、これでも他の同じ価格帯のデジカメと比べて良い方ですが、それでも本当に本当にちっちゃなちっちゃな覗き窓という感じです。これに例の拡大アイカップO-ME53を装着すると、視野倍率は1.0になりますが、それでもまだまだ小さいのです。実は、デジ一の視野倍率というのは何故か?やはり50㎜レンズを装着したときで定義されているのですね。これは絶対におかしい話です。本当は同じ画角で定義するべきなので35㎜とかを装着した場合の倍率にするべきなのですけどね。ともかく、拡大アイカップを装着しても、MEの視野よりも狭いのはCCDが35㎜よりも小さいAPS-Cサイズだからです。

MEの0.97という視野倍率はフィルム一眼レフの中でもダントツです。ペンタックスではMXやMEsuperなども同様です。かのニコンでさえも0.8倍の後半程度です。まあこれには良い悪いがあって、これだけ視野が広いと端の方を見るためには眼をすこし回さないと見えにくいという点はあります。倍率はもう少し小さい方が端まで確認しやすいという点はあります。ただ、実際に眼で覗いたときの感覚的な違いは、ここで画像で示した以上の違いがあります。K100Dに拡大アイカップをつけたとしても、それはまるで暗い部屋でテレビを見ているかのような感覚です。
拡大アイカップつかなかったらとんでもない小ささです。一方、MEのファインダーはまるで映画館でスクリーンを見ていように、対象に対する臨場感がまるで天と地の開きがあります。視野角が広いですし、倍率が一倍に近いので、特にスナップ撮影では、裸眼で対象を見ていて、撮したいと思ってカメラを持ち上げてファインダーを見ても、まるでカメラが透明になったような、自分と対象の距離感はそのままで、単に黒い枠が入ってきただけの感覚があります。

これはなかなか文章で説明してもその感覚を伝えるのは限界はあります。これこそまさに百聞は一見にしかずです。この様にファイだーだけでもMEは道具として非常に気に入ってしまいました。唯一難を言えば、ファインダーが本当にぎりぎりの広さのために、窓の左端のシャッター速度の表示が視野内へ侵入してしまってこれだけはいただけませんが。
昔は良く中野のフジヤカメラへ行って中古を入手したものです。ヤシカの二眼、MZ-3、ブロニカSQAiなど全部ここで入手しました。12月に試しに行ってみるとなんとペンタックスの中古の棚だけがガラガラです。昔は、非常に多くのマニュアル機が並べてあり、レンズも沢山あったのですが、唯一LXが一台おいてあるだけでした。うーん、ペンタックスのデジ一の人気のせいでマニュアル機まで流通量が激減しているようです。それで、結局ヤフーのオークションで手に入れることにしました。

落札したMEは4,300 円で、「 先日も使用しましたが今のところ機能に問題はないと思われます。多少の汚れや使用傷などはありますので写真にてご判断いただき」という記述でした。受け取った個体はモルト以外はとても良い状態のように思えましたが、実は使っているウチに不具合があることが判明し、結局2台目の購入に踏み切ることになるのですが。その後少し勉強し、オークションでは「 先日も使用しましたが」というたぐいの記述はたいていの場合は問題があるようです。その行間を読むとこうなります「 先日も使用しましたが、実はちょっと気になる点があり、しっかりと壊れる前にオークションで処分してしまおうと思いました。」という意味なのですね。具体的にこの機能はOK,あれは大丈夫と明示していなければ何か問題有りと考えた方が正しいようです。

CIMG1082.jpg でも、このMEは私は開梱して手に取った瞬間にすっかり気に入ってしまいました。MEは本当に小さいです。私の手には小さすぎるのですが、でも不思議なことにすっごくいい感じです!プラスチックの質感とは全く違い、重さも460gと軽いのですが、凄く存在感があります。人がエネルギーを込めて作り上げて、それのエネルギーがそのまま宿っている感じです。まさに私がこれまで欲しかったモノです。瞬間的に愛着を感じることが出来ます。デジカメとは本当に根本的に違います。同じ「カメラ」と呼ぶのが極めて不具合な感じです。全く別の次元の完全に異なるすばらしい物体です。巻き上げの感覚、シャッターの音、シャッターを押す感覚、全部いいですね。シャッター音はもう少し湿っぽい方が好きですが、MEは金属シャッターなのでこんなものでしょう。写真を撮らなくても、机の横に置いておいて、たまにいじったり、シャッター切っているだけで満足感があります。こういったものが本当の意味での道具なんです。この個体は少し後ですがなにしろ1976年発売の30年前の機械ですよ。他のものでもそうですが、当時の製品というのは数年~5年経ったら捨てるなんてまったく考えず、10年20年は使われることを前提に考えられているわけです。当時のエンジニアは今のエンジニアよりもずっと幸せだったと思います。今のデジカメなんか5年も使ってもらえたら万々歳ですからね。

CIMG1083.jpgMEを入手して思ったのですが・・・。実は子供のころ写真をやっていた時期もありました。写真といっても天体写真だったのです。いわゆる天文少年だったのですが、当時使っていたのはCanonのFTbという一眼でした。これがいったい何でその機種にしたのか全く記憶がないのですが、実に愛着の湧かない(笑)、全く愛着の湧かない(笑)機種だったのですね。なんか不思議な感じです。当時もしもペンタックスを買っていたら、もしかしたらその後の人生が変わっていたという可能性もあるの?と思うほどこのMEの感触は刺激的です。おそらく生まれて初めてカメラという道具それ自体に惹かれたかもしれませんね。中判で使ってきたブロニカのSQAiもそれなりに愛着はありますが、洗練されていて人の手になじむという側面がありません。MEにはそれがありますね。

次はファインダーの話をしましょう。
K100Dは初めて使ったデジ一でかなり満足はしていますが、実はこれを買って以来自分の中で、銀塩カメラへの潜在的な欲求が徐々に溜まってゆきました。もともとK100Dを買ったきっかけというのはMZ-3が故障してしまったことなんですが、4-5年前のMZ-3を手にしたときから、普通のフィルムの巻き上げの出来る昔のカメラが欲しいーっという欲求がありました。その当時はヤシカの二眼レフとブロニカのSQAiを使っていましたが、MZ-3は使い勝手は非常によいのですがカメラとしての味は全くありませんでした。「なんてチャチイんだろう」というのが第一印象。そして、自動巻き上げなんで、シャッターを切るとシャッター音だけでなく毎回毎回ウインウイン言います。音も質感も「サイテー」っていう感じでした。それでもそれないに使ってきましたが、いつも昔のカメラが欲しいと思っていました。

そういう意味ではK100Dも全く同じ。最初に手にした瞬間から「なんて愛着の湧かない・・・」という印象です。シャッター音は変に耳障りなまるで悲鳴のようなモノが耳に残ります。そしてファインダーは視野率の低い、お話しにならないモノです。ちまたではこれでも良いファーンダーとされているようですが、とんでもない!他の人は本当の良いファインダーを知らないだけなのです。ファインダーの視野率に関しては次回に詳しく説明します。K100Dはもちろん大変に有用ですが、それを使えば使うほど自分の中の欲求不満がつのってくるのでした。

そこで昨年の12月から、フィルムが自分で巻き上げられる昔の一眼レフの入手作戦が始まりました。レンズはペンタックスしか持っていませんから、ペンタックスの機種になります。中判カメラは露出計を持って撮り歩くのは馴れているのですが、35㎜はAEでないとなんとなく乗り気がしませんでした。そこでいろいろと検討した結果、MEが良さそうだなと言うことになりました。MEはまだ部品がほとんど全部金属の時代のカメラです。MEsuperという後継機もありますが、MEのほうが壊れにくいようなのでMEにしました。MXも凄く良さそうですが、AEではないのと中古価格がグッと上なので止めました。
プロフィール
HN:
ねこひるね
性別:
男性
職業:
セラピスト
自己紹介:
本来は中判カメラ派・銀塩写真派なのです。デジカメを使い始めたのは非常に古くカシオのQV2000UXでした。デジカメは止めて銀塩一筋になりましたが、その後多忙で銀塩を取る機会がめっきり減ってしまいました。今回はペンタックスのデジタル一眼K100Dを使うことで写真復帰を目指します。この慣れない環境で悶絶葛藤の有様をブログにしました。
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